▲ 山歩 ▲ 大台ヶ原 ▲ 2005.08.16

【山名】 ナゴヤ岳(1610m)
     如来月(1654m)
     三津河落山
     日本鼻
     大和岳(1597m)
【山域】 大台ヶ原
【天候】 曇/霧
【形態】 日帰り

今回はコースタイムと山行記を省略します。
 

【コース】
「経塔石」碑調べ
川上辻(9:40)
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ナゴヤ岳
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如来月
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三津河落山
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日本鼻
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大和岳(11:30-11:55)
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川上辻(13:45)
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所要時間=4時間5分
 大台ヶ原の経塔石、大和岳、日本鼻、三津河落、如来月、ナゴヤ岳、巴岳、日出ガ岳、正木嶺、片腹鯛池、牛石ヶ原に山名・地名・旧跡名を記した古い石碑が建っている。私はこれらを明治19、20年に松浦武四郎がスポンサーになって 、里の人たちの協力を得て建てた道標ではないかと推量している。
 その道標設置については武四郎の大台三登の記録「乙酉紀行」「丙戌前記」「丁亥前記」に記されている 。彼が当局に出した願書によれば「小堂」(休憩宿泊所)3ヶ所、地名を記した石標十余ヶ所に建てたいとしている。小堂が明治末年まで存在したことは文献上確かである。一方の石標は言い伝えも途絶えて今日に至っているのであるが、三登めには小堂建設と道標設置を祝って牛石ヶ原で護摩行を行っていることからしても疑う余地はないだろう。牛石ヶ原の御手洗池前には彼の名 を記した碑も建っている。
 大和岳から日出ヶ岳に至る各石碑は、正面に当該山名、その右面に武四郎に協力をし案内をした里の人の名が記されている。単に記念としての記名ではなく、その人たちの名において山名が確かであることを保証しているのではないかと思う。その人たちは土地の有力者であり、大峰の行者・先達でもあり、大台のガイドでもあった。中でも岩本弥市郎は武四郎がもっとも頼りにした人で、岩本家には武四郎が弥市郎に宛てたハガキ類が保存されている。
   
名古屋岳                       岩本弥市郎
   
如来月                          奥村利平
   
三津河落                            奥村浅太郎
   
日本鼻                      岩本秀三
   
大和岳                    中岡吉千代
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o*o*o*o*o*o 霧の大台ヶ原風景 o*o*o*o*o*o

 

如来月頂上
 
 

 
 
 

 
 
 大和岳

2005.08.06UP

このwebページは、サイト『松浦武四郎案内処』に掲載されていたものです、管理者で著者の佐藤貞夫氏より許可を得て転載しています。

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