実利行者の足跡めぐり

北山 七色の滝 磨崖仏

和歌山県東牟婁郡北山村大字七色  2007年11月12日
ここは七色ダムより500m程下流にある七色の滝と呼ばれた所です。北山川の筏流しは600年の歴史があるそうですが、ダムがなかったその昔この七色の滝は筏流しにとって難所中の難所とされ、多くの筏師が犠牲になったそうです。明治5年(1872)330mにわたり岩を切り開き激流を改修しました。その改修を記念すると共に、犠牲になった筏師の冥福を祈るため、実利行者が招かれ護摩を焚き祈祷をしました。高岩と呼ばれる所には実利行者が鎮魂のために刻んだ南無阿弥陀仏の文字と磨崖仏があります。


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七色ダム  高岩から見た七色ダムです、この北山川の中央が県境で左が和歌山県北山村、右側は三重県熊野市です。画像左隅中央あたりに地元の人々が行者様と呼ぶ経塚が小さくみえます。右側には七色峡園地があります。


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七色ダムと高岩  手前右側が高岩です、かすかにですが磨崖仏が見えています。流れはやせ細っていて昔の面影はありません。



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高岩に刻まれた磨崖仏  2009年4月26日再撮影  右側には南無阿弥陀仏と刻まれています。










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